曹洞宗の教えの中心は、座禅であります。さらには、お釈迦様の教えであります。
私達は仏のみ子であり、お釈迦様と同じ清らかな心(仏の徳)が具わっておりますが、日々、仏の心にそわない生活を繰り返しているのも事実です。私達が真実、仏のみ子であるという確信に目覚めた時に深い反省の心が生じ、懺悔せずにはいられなくなります。このように懺悔の心がおこり、仏さまに向かって懺悔の儀式を行なったとき、ただちに仏さまの徳があらわれて、仏さまの戒法を受けることができます。毎日の生活が自ら正しく、明るい生きがいを感ぜられて、世の中のお役に立つことを願い喜ぶようになります。
個々に合掌の生活、感謝報恩の生活をいとなみ、今にうちこむことのできる充実した日を送ることができるのです。
そこに生きがいと幸福を発見するのが曹洞宗の教えであります。
曹洞宗はお釈迦さまより歴代の祖師方によって受け継がれてきた正伝の仏法です。鎌倉時代に、高祖 承陽大師道元禅師(じょうようだいしどうげんぜんじ)さまが中国から日本に伝え、四代目の太祖 常済大師瑩山禅師(じょうざいだいしけいざんぜんじ)さまが宗門の発展の基礎を築きました。このお二方を両祖と呼び、お釈迦様とともに一仏両祖(いちぶつりょうそ)として仰いでいます。
また、8世紀初頭の中国の禅僧である洞山良价の「洞」と、その弟子である曹山本寂の「曹」をとって「曹洞」としたのが曹洞宗の名の由来だと言われています。
現在では、全国に約15,000の寺院と、1,200万人以上の檀信徒さんがいらっしゃいます。
曹洞宗には、「一仏両祖」の定めがあります。 一仏とは、本尊釈迦牟尼仏であり、両祖とは、高祖承陽大師道元禅師と太祖常済大師瑩山禅師です。
太祖 常済大師螢山禅師 (1266~1325) |
高祖 承陽大師道元禅師 (1200~1253) |
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曹洞宗の本山は、高祖道元禅師ご開山の永平寺と太祖螢山禅師ご開山の総持寺です。両大本山の住職さんは貫首と呼ばれ、2人の貫首が2年交代で管長(宗門代表)となります。
大本山 総持寺 | 大本山 永平寺 |
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太祖螢山禅師 ご開山 | 高祖道元禅師 ご開山 |
1321(元亨元)年 | 1244(寛元2)年 |
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